150 年ぶりに大船鉾が巡行、約半世紀ぶりに後祭が復興! 今年の夏、「祇園祭」が本来の姿に

2014-07-02

日本三大祭のひとつ「祇園祭」はおよそ1100 年前の平安時代前期(9 世紀)から続く京都・八坂神社のお祭りで、毎年7月1日から31 日まで、1ヶ月にわたって京都市内の中心部で行われる京都の夏の風物詩
です。その歴史の長さ、豪華さ、規模の大きさは世界でも有数で、『京都祇園祭の山鉾行事』はユネスコ無形文化遺産へ登録されています。なお昨年は85 万人の人出で賑わいました。
 
1 ヶ月の期間中は神輿洗や神幸祭、花傘巡行など様々な行事が市内各所で行われます。中でも祭のハイライトは豪華絢爛な山鉾巡行。今年は49 年ぶりに後祭(あとまつり)が復興。伝統的な習わしに則り、17
日(前祭)と24 日(後祭)の2 度、山鉾巡行が行われます。
 
さらに今年は後祭復興のシンボルとして、応仁の乱前(15 世紀前半)から後祭巡行のしんがり(最後尾)を務めてきた「大船鉾」(おおふねほこ)が、幕末の蛤御門の変での本体部分焼失以来150 年ぶりに巡行復帰し、その雄姿を現します。
 
京都市では、文化財保護と伝統行事の保存・伝承の観点から、京都市無形文化遺産展示室を平成23 年から開設し、巡行復帰を目指してきた「大船鉾」の実物の製作過程を展示するなど、大船鉾の復興へ向けて支援してきました。

歴史的な節目となるこの機会に、ぜひとも祇園祭をご紹介いただき、伝統行事を支える京都市の取組みにつきましてもご理解を一層深めていただければ幸甚に存じます。

■今年の注目ポイント(1)
大船鉾が幕末の蛤御門の変での焼失以来、150年ぶりに巡行復帰!
   
大船鉾とは、江戸時代末期まで、祇園祭の後祭の最後尾を飾ってきた船形の鉾です。幕末の蛤御門の変による大火で、本体部分を焼失して以来、休み鉾となっておりました。
しかし平成9年に囃子方が復活したことを皮切りに、地元四条町の町衆(現:四条町大船鉾保存会)の手によって少しづつ復興へ向け、準備が行われてきました。
保存会による復興事業は資金調達の面などから一時難航を極めましたが、本体胴組は京都青年会議所から、屋形部分は京都ライオンズクラブから寄贈され、鉾の裾幕や音頭取りの衣装は京都市立芸術大の学生がデザインするなど、各方面からのご支援と地域の協力により、およそ20年の年月を掛けてようやく再興の目処がたちました。

■今年の注目ポイント(2)
後祭が約半世紀ぶりに復興、祇園祭が本来の姿に!

祇園祭は疫病退散を祈願する八坂神社の神事です。古来、神事の中心となる7月17日の神幸祭と24日の還幸祭に合わせて、17日に前祭の山鉾巡行、24日に後祭の山鉾巡行が行われていました。
交通渋滞の緩和や観光振興といった観点から、昭和41年から、7月17日に前祭・後祭合同巡行が行われてきましたが、伝統的な前祭・後祭の習わしを、後世に正しく伝えるため、49年ぶりに祭り本来の姿に戻すこととなりました。

■「祇園祭」開催期間中の京都市の主な取組み
・後祭親子で巡るスタンプラリー(観光MICE推進室)
  小学生を対象とし,親子・家族で後祭十ヵ町を巡り,スタンプを押印し10箇所回った方に後祭十ヵ町の町印をプリントしたクリアファイルを記念品として贈呈します。
・エコ屋台村の開設(前祭:7月15~16日 後祭:7月21~23日)(ごみ減量推進課)
  リユース食器を用いた「エコ屋台村」を鉾町近辺に開設し,環境配慮型店舗の魅力を発信します。
・京都市無形文化遺産展示室における「後祭復興支援展示」と臨時開室(文化財保護課)
「後祭復興展示」は7月24日(木)まで(水曜日休館)。7月16日(水)と7月23日(水)は臨時開室します。7月25日(金)から数日間臨時休館し,その後は大船鉾の屋形部分の実物展示を開催する予定です。

■「後祭有料観覧席」のご案内
京都市観光協会では、7月24日の後祭巡行をゆっくりとご覧いただける有料観覧席を設けております。
・料金:3,180円
・設置場所:京都市役所前
・購入特典:「京もの」(祇園祭特製 清水焼の箸置き等)をプレゼントいたします。
・問合せ先:京都市観光協会 TEL:075-752-7070
※7月17日の前祭巡行を楽しんでいただける「前祭有料観覧席」もございます。

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