にっぽん日和 静岡 熱海市 後編

2013-07-25

後援:観光庁
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文人墨客が愛した理由
文化の発信は熱海から

尾崎紅葉の『金色夜叉』の連載第一回目が、読売新聞に掲載されたのは明治30年。昭和に入り、たびたびドラマ・映画化されたこの作品は、熱海と深いゆかりがあります。

熱海市の指定有形文化財である「起雲閣」には、尾崎紅葉の間が。大正8年に実業家の別荘として建築された起雲閣。昭和22年には旅館として生まれ変わり、この宿を愛した人々として、山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治など、日本を代表する文豪の名があります。

太宰治は熱海の旅館滞在中に起きた出来事を発端に『走れメロス』を書き、谷崎潤一郎は熱海のホテルで『細雪』を執筆し、別荘を構えて晩年を過ごしています。

大正時代には与謝野晶子が初島を訪れ、『初島紀行』の中に、島の生活を記しています。また、林芙美子は昭和20年代に初島を訪れ、『うず潮』のエピローグでは、初島から観た熱海海岸の夜景を綴っています。曰く「昏い海の向こうに、ちらちらと熱海の不夜城の灯がたなびいて、明滅していた」と。

不夜城時代の熱海には、三島由紀夫も新婚旅行で訪れたとのこと。昭和27年にオープンした喫茶店『ボンネット』のマスター、増田博さん、この地を訪れた有名人、そして熱海の将来について語ってくれました。

「僕はジャズと映画が好きでね。S盤アワーでかかっているような曲を流して、フレッド・アステアの映画に出てくる女性がかぶっている帽子『ボンネット』を店名につけたんだ。

三島先生とはホテルのプールサイドでよく会っていて、映画の話なんかで盛り上がってね。泳ぎを教えたこともある(笑)。

今、熱海は寂しい状況になってしまったけれど、これだけ東京から近くて自然の恵みがある街だから。この街で商売をする人と住む人たちが共存共栄すれば、きっと熱海は良くなるよ」

東京から新幹線で1 時間の楽園、熱海は、知れば知るほど奥深い街でした。

著名人が集った 昭和の喫茶店

ボンネット

みしま⑦ボンネット
店内にはレトロなショーケース。中には芸妓さんのかんざしや、アメ横で仕入れてきた子どもの玩具などを置いて販売していた時代もあったとか。

香りのいいコーヒーに加えて、米軍キャンプに出入りしていた増田さんがオリジナルで作ったハンバーガーもこの店の目玉です。

熱海市銀座町8-14 (営) 9:00~17:00 (休) 日曜日

IMG_6230ボンネット


 

谷崎潤一郎が愛した
仏蘭西洋菓子

洋菓子モンブラン

たにざき⑧洋菓子モンブラン
1947 年の創業より変わらない味を継承するのは村井梢さん(右)と妹の竹森満里さん。ミルフィーユを作る手順も、材料も変わらず。

「心を継承しています」と梢さん。創業当時はレストランとして営業し、谷崎潤一郎氏も足繁く通ったそうです。

熱海市銀座町4-8 (営)10:00~18:00(週末は19:00まで)(休) 水曜日

洋菓子モンブラン洋菓子モンブラン


 

 大正・昭和のモダニズムを
今に伝える建築様式

起雲閣

起雲閣起雲閣

太宰しが⑨起雲閣

鉄道王の異名を持つ実業家、根津嘉一郎の手による緑豊かな庭園、格調高い洋館、そして海運王と呼ばれた内田信也により建てられた和室など、贅を尽くしたモダニズムは圧巻です。

邸宅の歴史の語り部は、熱海に魅せられた人々。

館長の中島美江さんをはじめ、皆さん市外から移住して来られた方々だそうです。

起雲閣熱海市昭和町4-2
開館時間 9:00~17:00
(入館は16:30まで)
休 水曜日
入館料 大人500 円 中高生300 円

 

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