にっぽん日和 富山 立山 後編

2012-11-27

後援:観光庁
「にっぽん日和」は観光庁後援のコンテンツです

立山登山の力となる郷土料理

立山の麓には「芦峅寺」という場所があります。この地は「雄山神社 中宮祈願殿」 の寺名でしたが、門前は、古くから山案内人や山小屋経営者が多く住む集落でした。 ここに伝わる「つぼ煮」は、法事や集落の会合などのもてなし料理でしたが、最近 は祝い事にも振る舞われます。つぼ煮の主役は立山山麓に春の訪れを告げる山菜、 コゴミです。コゴミは天日干しして保存食ともなるため、つぼ煮を作るときには前日か らもどして下準備をする必要があります。芦峅寺の「ふるさと交流館」で料理を担 当する佐伯照代さんは、芦峅寺で生まれ、芦峅寺に嫁いだ女性です。「山登りの ための滋養をつけていただこうと、心をこめて作っています」と語ってくれました。

立山芦峅 ふるさと交流館 立山町芦峅寺55-1 つぼ煮 300 円

富山県の海の幸、山の幸

郷土料理に心を温め 新鮮な魚に舌鼓をうつ

四方を山脈と海にかこまれた富山県は、海の幸と山 の幸、両方堪能することのできる“舌の極楽” です。  能登半島に抱かれた日本海側最大の湾である富山湾 は、神秘的な藍色をたたえる豊穣な海です。海岸近く から水深1000m 以上まで急激に沈み込む、独特の海底 谷は、深海に生息するシロエビや紅ズワイガニの格好 の住処。富山県民の食卓には、天然の生けすと言われ る富山湾の穫れたてのブリやホタルイカなどが毎日の ように供されているのではないかと想像すると羨まし い限りです。  一方で里山では、雪解け水を運ぶ清流と、寒暖の差 がはっきりとした気候風土に育まれた富山米が生産さ れています。他にも百年以上前から栽培され、蜜がたっ ぷり入った加積りんごや、平家の落人が持ち込んだと いわれる五箇山かぶ、加賀藩から琉球芋種が下賜され て以来栽培されている里いもなどが食卓を彩ります。  近年では県内で最大の肉牛産地の「氷見牛」や、富 山畜産試験場と生産者が協力して生み出した「富山ポー ク」も加わり、富山ブランドの味覚はさらに味わい深 さを増しています。旬の素材は食の職人の創作意欲を かきたて、富山に独自の食文化を生み出しています。

クセになる味 やきつけ

つぼ煮と一緒に振舞われたのが「やきつけ」 (1個 100 円)。よもぎと米粉、味噌を練っ て焼いたお餅です。よもぎの香りが香ばしく、 味噌の濃厚な味には「山登りのエネルギー 源」であることに納得しました。

富山の魚は「昆布じめ」が旨い

「富山の人は、魚が余ると昆布じめにします。保 存もきくし、こんぶの味が染みて、もう1つ別の味 が楽しめます」と語る、丸玉(株)専務取締役 の吉川晃弘さん。

県内のスーパーに昆布じめなど の加工品を卸している会社です。

きす、ひらめ、 いか、車鯛、甘エビなどのセットで5800 円。1 つの魚でも部位によって値段が違います。

 立山町沢端91

粋な杢目羊羹 鈴木亭 

立山杉の年輪から意匠を得たという杢目羊羹を、慶應2 年(1866 年)から作り続けてきた和菓子屋さん。

立山 連峰、五色ヶ原高原の花畑をイメージしたという5色の丸 い羊羹は、赤と黄色が白いんげん、緑は抹茶、黒は黒 砂糖、白は卵白を使って作りました。

季節ごとに限定和菓 子が登場する鈴木亭。5代目となる鈴木孝さんはお酒を飲 むと新しい作品のイメージが湧くといいます。

近年、6代目 となる真さんに家業を託しました。 富山市西町6-3

立山信仰の精神世界

地獄と極楽を体感、再び現世へ

古くは万葉集に登場する立山は、山その ものが神、あるいは神の住まいとして崇 められてきました。一方でたびたび起こっ た火山活動は、山中に地獄を生じていま した。特に火山ガスを噴出させる硫黄の 塔、土の赤色が水に滲み出る血の池、熱 湯を噴出させる池などが日常的に見られ る地獄谷は、人の心に畏怖を生じさせる 地獄の情景そのものです。そこで「極楽 と地獄のある山」として、山岳修行者た ちの修験場ともなったのです。現代の人々 が仰ぐ立山は、宗教的な存在ではないか も知れません。それでも恐ろしい火口か らは地獄を、美しい雲海からは天界を感 じさせる立山は、天と地を現世に見せて くれる「霊山」に違いはないのです。

布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ )

白い布が敷かれた布橋は、浄土への架け橋。当時 の立山の山岳信仰と密教、そして浄土信仰が相まっ た「布橋灌頂会」は、霊峰立山に女人禁制のた め踏み入ることのできなかった女性たちの極楽浄土 を祈願し、救済するための儀式です。全国から集まっ た女性参拝者は、閻魔堂で懺悔の儀式を受け、白 装束に身を包み、目隠しをして、この世とあの世の 境界である布橋を渡り、死後の世界に赴きます。

立山曼荼羅 (たてやま まんだら)吉祥坊本

平安時代末期から江戸時代にかけて山岳信仰の一つと して注目を集めた「立山信仰」の世界観が凝縮した掛 軸式絵画。立山の山岳景観を背景に、閻魔大王や鬼 などの立山地獄、佐伯有頼の立山開山縁起、阿弥陀 三尊の来迎の様子、女人救済儀礼・布橋灌頂会の 様子などが描かれています。

富山県[立山博物館]

立山信仰の宗教村落であり、現在も歴史的遺構や 景観、資料を残す立山町芦峅寺に開館。富山県の 精神的シンボルであり、日本人の思想形成に大きな 役割を担った立山を対象とした、立山の歴史と文化 を紹介する博物館です。

立山町芦峅寺93-1

開館時間 9:30~16:30

休 月曜(祝日の場合は開館)・祝日の翌日・年末年始

JALでいく

JAL で小松を飛び立って、2 時間後に はもう東京の自宅に着いたのだから さすがに速い。それにしても、日ご ろの行いが良かったせいか、好天に 恵まれ標高2450 メートルの立山の紅葉を存分 に楽しむことができた。立山の母にも会えた。 女優とミスユニバースを足したような名前の青 山絹子さん。山岳警備隊や消防隊など、男ばか りの職場の世話を一手に引き受けているお母さ んのような存在である。過酷な任務につく皆も きっと彼女の明るさに救われているのだろう。 呼び捨てにされながらも従っている隊員の人た ちの顔がなぜかほころんでいた。

木村政雄

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